河瀬直美監督作品「あん」を見て

皆さんはこんにちは、エリクです。今日は映画「あん」を紹介したいとおもいます。ドリアン助川さんが原作の映画化です。

永瀬正敏さんがどら焼きの雇われ店主千太郎を演じ、その店の常連客の中学生わかなを内田伽羅さん、どら焼き店の求人募集に応じてきた老女に樹木希林さんが演じています。

内田伽羅さんは樹木希林さんのお孫さんです。父は本木雅弘、母は内田也哉子、祖父は内田裕也、祖母は樹木希林で、イギリスに留学し、英語はペラペラの才女です。

この映画で樹木希林さんは最後の主演作になります。
樹木希林さん演じる徳江さんがあん作りを千太郎に教えます。小豆からあんにする過程の中で、あんをまるで子供のように接する徳江に違和感を持ちつつ、千太郎はあん作りに専念します。
徳江のあんは評判を呼び、店には開店前から行列ができます。しかし、それも長くは続きませんでした。
徳江はハンセン病患者だったのです。
徳江の手はハンセン病の後遺症でこぶができ、指が自由に動かせない状態になっていました。徳江はハンセン病の療養施設から通っていました。
徳江の病気の風評が伝わり、客足が途絶えたどら焼き店の中で、酒浸りの千太郎がいました。
そんな千太郎にわかなは徳江に会いに行こうと連れ出します。
療養所の樹々の中を歩きながら、療養所に着き、そこで徳江と徳江の友人佳子市原悦子と出会います。

徳江からぜんざいを勧められて、食べながら涙ぐむ千太郎がいました。そんなとき、千太郎の店を改装し、お好み焼きとどら焼き店にするとオーナーの浅田美代子がだめ息子のために言い渡します。
千太郎は表だって反論はしませんでした。千太郎は以前居酒屋で働いていて客と傷害事件を起こし、刑務所に入った前歴があり、オーナーに賠償金の面倒を見てもらった経緯があったからです。
千太郎は、わかなと一緒に徳江に会いに行きますが、すでに3日前に肺炎で亡くなっていたことを佳子から教えてもらい、ショックを受けます。
徳江がテープに残したメッセージを聞いて、千太郎はもう一度どら焼きを売ることを決意します。
徳江が好きだった桜の花の中で花見客にどら焼きを売る千太郎がいました。
これがおおまかなあらすじです。樹木希林さんの抑制の効いた演技が光ります。

人間の尊厳を奪われ、出産することも許されなかった時代を生きた徳江、生まれていればちょうど千太郎と同じ年頃になる。我が子のようにおもって千太郎に接していたのだろうか。

ハンセン病患者はライ予防法により、隔離され、子供を産むことすら出来なかった悲惨な境遇にたいして、各地で国家賠償訴訟が提起され、平成13年5月11日の熊本地方裁判所判決確定後、国と患者の和解が進行している。映画は現在でもハンセン病患者に対する偏見が根強いことを示しています。
今年7月、国が続けたハンセン病患者の隔離政策によって家族も差別を受けたとして家族らが国に損害賠償を求めた訴訟で、安倍晋三首相は国の責任を認め、計約3億7千万円の賠償を命じた熊本地裁判決を受け入れ、控訴しないと表明しました。
元患者の家族を巡り、国の立法不作為や対策義務違反を初めて認めた判決が一審で確定したのです。
ハンセン病患者を描く映画としても是非見てほしい映画です。今だとamazonプライムビデオ等で見ることができます。

 


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